マネーリテラシー概論 【番外編2】クレジットカード 

2-5.あこがれのゴールドカード?!


前回の記事ではクレジットカードに付帯する特典の代表例として海外旅行保険について簡単にご紹介しました。

ご紹介したように年会費無料であっても海外旅行保険が付帯するクレジットカードが存在します。


一方で,さらなる特典が付帯するハイステータスカード✨が世の中には存在します。

今回はそんな少し格上のハイステータスな上位カードの深淵(しんえん)を垣間見ようという試みです。


なお,この記事はマネリテ概論シリーズの範囲内であるため,初心者を対象にしています。
人によっては当たり前と思うことも多分に含まれていることをご了承ください。

と言いつつ今回は最終回かつおまけ回ですので,金融初心者には必要ないゴールドカード等について扱っています。

こんな世界もあるんだぁ~程度に,脱初心者の次に目指すステップの一つくらいに考えて見てください。

注意:
この記事ではお金に関わるデリケートな内容を扱っています。
プライバシーポリシーを十分にご確認の上,お読みください。



目次

・2-1.クレジットカードの仕組み

・2-2.クレカ利用の注意点

・2-3.賢いクレカの選び方と使い方 

・2-4.クレカのうれしい特典 ←前回

・2-5.あこがれのゴールドカード!? ←今回


ハイステータスカードとは

カードの色でクレジットカードのステータスを表現することが多いですよね。

一般的にはクレジットカードのステータスの序列は以下(表1)のようになっています。

表1)
カードランクステータス年会費招待制
一般カード低~無料~
ゴールドカード並~約2000円~
プラチナカード(格安3000円~)
ブラックカード???


詳しく見ていきましょう。

一般カード

多くの場合基本的には年会費無料で,普通は自分で申し込むことで手に入れることができます。

基本的には決済手段としての機能しかありませんが,旅行保険が付帯している場合もあります。

ごく一般的なクレジットカードでステータス性にも欠けますが,普通の生活に必要な最低限の機能はあります。

そもそも海外ではクレジットカードを発行できるという時点でそれだけ信用がある人とみなされます。

ゴールドカード

一般カードよりワンランク上のステータスカードです。

とはいえ,特別なご招待(インビテーション)が必要かといえば必ずしもそういうわけではありません。

多くのゴールドカードはそのイメージとは裏腹に自分から申し込んで年会費さえ払えば手に入れることはできます。

今やゴールドカードは庶民にも手が届きやすいハイステータスカードです。


しかし,当然のことながら審査基準は一般カードのそれよりも少々厳しいようです。

それと同時に利用可能枠の上限は一般カードのそれより桁が一つ以上違ってくることもあります。

そのためゴールドカードを持っている人はそれなりのステータス(信用)が伴う人と言えるでしょう。


ちなみに一部のゴールドカードは条件を満たすことで年会費無料で持つことができるようです。

また,年会費2000円くらいの格安ゴールドカードも世の中には存在します。

【参考】

プラチナカード

ある程度のステータスが伴うゴールドカードのさらに上を行くランクがプラチナカード。

基本的にはゴールドカード利用者を対象に招待が届きランクアップすることができます。

とはいえやはり,昨今ではプラチナカードでも自身で申し込み年会費を払うことで持つことができてしまいます。

一方で,やはりそこはプラチナカード。

ゴールドカードとは異なり自身で申し込めるかわりに年会費もしっかりかかるようです。

そのためカードの年会費を払えるほど余裕のあるプラチナカードを持てる人は比較的高いステータスを持ち合わせる人と判断できるでしょう。


そんなプラチナカードですが格安のものですと年会費3000円位からでも持てるようです。

【参考】

ブラックカード

最後にして最上級のランクがブラックカードです。

他のランクのカードとは比較できないほど高いステータスを伴います。

クレジットカードがより一般的になり,プラチナカードですら一部は自身で申込みができる昨今ですが,どこのカード発行会社でもこのランクのカードの発行には招待(インビテーション)が必要なようです。

例えば私も利用しているため度々例に出した「楽天カード」は審査が通りやすいと言う噂から,「誰でも持てるカード」と揶揄(やゆ)されてしまうこともありますが,ブラックカードだけではインビテーションが必須で自分での申込みはできません。

一般庶民には考えも及ばない次元のステータスカードがブラックカードです。

このランクのカードを持てる人は間違いなくハイステータスな人と言えるでしょう。


インビテーション(招待)とは?!

一部の限られた人しか持てない上位カードを持ちたい。

ちょっとハイクラスなカードを年会費無料で持ちたい。

そんなことを考えたことがある人は少なくないのでは?

その願いを叶えるための条件の一つがカード発行会社からの「インビテーション」です。

インビテーションはいわばカード発行会社から利用者へ届く,次のステップへのご招待です。

また,その招待を獲得するために一般カードから入会しコツコツと招待が届くまで条件を満たすために利用することを”修行”なんて呼ぶ人もいます。


インビテーションが届くのに必要な条件はカード発行会社によって異なります。

またカード発行会社も慈善事業ではなくビジネスですから,自社のカードをたくさん利用してくれる人に招待を送るのは当然と言えるでしょう。

しかしそれ以上にインビテーションをもらうために大切なことがあります。

それは「自身のクレジットヒステリーを汚さないこと」です。

どんなに月々のカード利用額が多くても,どんなに収入が多くても,カードの引き落しが滞るような人の元にインビテーションは届かないでしょう。

インビテーションが欲しいのであれば,なおさら一般カードの利用から気をつけたいものです。


まとめ

マネーリテラシー概論 番外編の第二弾であるクレジットカード編も今回第5回が最終回です。

今回はおまけ回のつもりで前半はクレジットのランクとステータスについてご紹介しました。

しかし,そんなオマケの中でも少しはリテラシー的な意味でお伝えたしたかったことがあります。

それはクレジットカードは信用であるということです。

また,クレジットカードのステータスはカードではなく利用者に伴う」と言われることもあります。


世の中には見た目は黒を基調としたデザインでも実際の扱いはゴールドカードもあります。

逆に見た目はただの一般カード出会っても実際はゴールドカードと同様のステータスを誇るカードもあります。

(例:アメリカン・エキスプレス グリーンカード)

どんなに光り輝くゴールドカードを見せびらかすことができても,どんなに高い年会費を払ってブラックカードを保持していても,そのカードに見合った人格が利用者に備わっいなければそれはただのイタイ人になってしまいます。

また2回目になりますが,クレジットカードを持っていることは海外においてはそれだけでも最低限のステータス(信頼性)の証となります。

たとえ所有しているクレジットカードが一般カードであってもそのことにかわりはありません。

一部ではカード発行会社や券面のデザイン,カードのランクの違いでダサいとかカッコイイという人もいます。

しかし,そのような人はクレジットカードくらいでしか虚栄心を満たせなかったり,人を判断できないカワイソウな人なのかもしれません。

このシリーズ全5回を通してマネーリテラシー的な意味で一番お伝えしたかったのはこの事かもしれません。


クレジットカードはキャッシュレス社会に向かっている今日ではとても便利な決済ツールです。

しかし,ハイステータスカードを望んでもそうでなくてもそれを利用する上で大切なのはやはり目的にあった信頼される利用の仕方をすることなのではないでしょうか?


ということで全5回のクレジットカード編もこれが最後となります。

お疲れ様でした。

それではサヨナラ,サヨナラ,サヨナラ~。


マネーリテラシー概論 超入門【番外編2】クレジットカード編