マネーリテラシー概論 【番外編2】クレジットカード 

2-1.クレカの仕組み


皆さんお買い物は堅実に現金派でしょうか?それともクレカことクレジットカード派?

「クレジットカードなんて使いすぎちゃうし危ないよ‼」という人がいる一方で,
「キャッシュレスが主流の現代,クレカ決済なんてアタリマエ!」という声も。

どちらもゴモットモですが,私はあえて可能な限りクレジットカードを利用しています。

この記事ではクレジットカードの基本的な仕組みを大学入学以来ずっとクレカ民な私がご紹介します。

なお,この記事はマネリテ概論シリーズの範囲内であるため,初心者を対象にしています。
人によっては当たり前と思うことも多分に含まれていることをご了承ください。

注意:
この記事ではお金に関わるデリケートな内容を扱っています。
プライバシーポリシーを十分にご確認の上,お読みください。


目次

・2-1.クレジットカードの仕組み ←今回

・2-2.クレカ利用の注意点 ←次回

・2-3.賢いクレカの選び方と使い方

・2-4.クレカのうれしい特典

・2-5.あこがれのゴールドカード?


クレジットカードの仕組み

クレジットカード1枚あれば,お金が”手元に”無くてもお買い物ができてしまいます。
しかし,それを良いことに際限なく買い物をすると怖いのが後日やってくる引き落とし日。

あちこちで便利に使えるのにどうして年会費無料で使えるクレカもあるの?!

まずはクレジットカードの裏側を知ることから始めましょう。

以下にすごく簡単にクレジットカードの仕組みを表現した概略図をお示しします。
(いらすとや様にお世話になりました。)


実際にはカード会社には発行会社,決済サービスを提供する会社などがありより複雑ですが,ここでは簡単のためカード会社とまとめて表記します。

さて,この図で着目すべき点はカード会社の収入源です。

カード会社も慈善活動ではなくビジネスとして決済サービスを提供しているわけなので,その対価を払う人が必要です。

では,誰がその対価を払っているのか?

それは上図からわかる通り他でもないクレカ払いを用意している「お店」です。


クレジットカード決済という選択肢を用意してくれているお店は,同時にクレジットカード利用者の決済インフラ使用料まで肩代わりして払ってくれているというのが実際の世の中の姿です。


自動車を運転していると「現金払い歓迎」とかかげたガソリンスタンドが目に付きます。

なぜ決済手段が現金であるだけで,値引きしてくれるのか?その答えがココに隠されていたわけです。


カード会社はお店から売上の数%を手数料として受け取ります。

そのためカード利用者から年会費やカードローンの金利を取らなくても,オマケにちょっとのポイント還元をしても利益を得ることができるわけです。


では,値引きのない他のショップはその分やはりクレジットカードの使用料を代わりに払っているから損しているのか?

というとそうとも限りません。

逆に定価をカード決済の手数料を含めた額で設定してしまえば良いわけです。

そうすればクレジットカード払いを利用されても損は拡大しませんし,現金客がいればその分利益が増えるわけです。


このことから言えるのは,キャッシュレス決済が一般的な現代においてはクレジットカード決済をしないと特ができないどころか,潜在的には損する可能性すらある。ということです。


まとめ

今回はクレジットカードの仕組みを簡単にご紹介しました。

普段クレジットカードを利用している方でも,年会費無料で使えるなんて不思議だと思っていませんでしたか?

それすらも考えたこともなかったでしょうか?

私はなぜ年会費無料で商売がやっていけるんだ?とものすごく疑問に感じていました。

裏側を知るとなぜ個人店の店主が現金払いが良いと言うのか?
なぜポイント還元なんておいしい話があるのか?という疑問が解消しました。


次回はそんな便利なクレジットカードの利用に関する注意点をご紹介します。

それではサヨナラ,サヨナラ,さよなら~


マネーリテラシー概論 超入門【番外編2】クレジットカード編