マネーリテラシー概論 超入門【番外編①】証券口座どっちがいいの? 対面証券・ネット証券
マネーリテラシー概論 超入門【番外編①】
証券口座 どっちがいいの?
対面証券・ネット証券 初心者向けはどっち?
資産運用,特に投資をするにあたり必ず必要なのが証券口座。
これまで,銀行口座は普通に使ってきたけど証券口座なんて作ったことが無いからどうすればよいのか分からない,証券会社ってなんかお堅そう,具体的にどう選べばよいの?という方も多いのではと思います。
今回は,管理人がこれまでの経験から考える初心者が始めて証券口座を開設しようと思った時のオススメの選び方をご紹介します。
注意:
投資はあくまで自己責任で行うものです。また,当ブログは特定の投資行為を推奨するものではありません。ゆえに当ブログでは一切の責任を負いかねます。詳しくはブログポリシーのページをご確認の上ご了承ください。
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大事なことなので,しつこく書いておきます👍
投資はあくまで自己責任で行うものです。また,当ブログは特定の投資行為を推奨するものではありません。ゆえに当ブログでは一切の責任を負いかねます。詳しくはブログポリシーのページをご確認の上ご了承ください。
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大事なことなので,
証券口座とは?
そもそも証券口座という言葉自体馴染みが無い方もいらっしゃるかもしれません。
一般的な人が普段よく使っている銀行で開く口座は銀行口座といって,主にお金しか預かってくれません。
それに対して,株式や債券,投資信託(銀行でも買えますが)など,お金以外の金融資産も置いておくことのできる口座が証券会社で開くことのできるのが証券口座です。
もちろん証券口座ではお金も預かってくれます。
(MRFなど)
また株式などを売買する際に取引所に注文を代わりにだしてくれるのも証券会社です。
証券会社も色々ありますが,大きく対面証券とネット証券の2種類に分けられます。
今回はこの両方で口座を開設している管理人がそれぞれについてご紹介します。
対面証券
対面証券は実際の店舗を持ち,営業マンが直接顧客と店舗で対面したり,顧客の自宅まで訪れたりして(電話もありますが)取引を行うスタイルの証券会社です。
実際の店舗を有していることから店舗証券とも呼ばれます。
大和証券,SMBC日興証券,野村證券など名前は聞いたことがあるような昔からある大手証券会社はだいたい対面証券の場合が多いです。
そんな対面証券を使うメリットはこちら
- 対面だから店舗や電話で相談ができる
- 担当者が付く(場合が多い)
- IPOなどの案内や枠がもらえる
対面証券の特徴として最も大きいのは担当者が付くという点でしょう。
店舗や電話でと書きましたが,証券会社によっては担当者の方がわざわざ自宅まで訪問してくることもあります。
また,店舗に伺った際に個室に通されお茶が出てきたのも驚きました。
専属の担当者の方に相談できるというのはネット証券には無い利点ですし,IPO投資でも優先的に枠を用意してもらえるなどの利点は大きいです。
一方で,デメリットは
- 手数料が比較的お高めに
- 担当者によってあたり・はずれがある
- 良くも悪くも優遇の程度は取引実績による
店舗があって担当者が付くという事は,それだけのサービスを維持するために人件費や維持費も必要となります。
当然,それらは利用者である顧客に出してもらう必要があります。
そのため手数料は会社によっても異なりますがネット証券よりも比較的お高に設定されています。
また取引実績がある,つまり手数料をたくさん払ってくれる顧客ほど優遇されるというのも
至極当然のことです。
これは証券会社でなくても会社に利益をもたらしてくれるお客さんを大事にするという点では共通のことでしょう。
さて,問題は担当者によって当たり・はずれがあるということです。
例えば,数年間取引のない某大手対面証券から電話があって聞いてみると?
「いつもはなかなかAさまの為にIPOの枠をご用意できず申し訳ございません,ですが今回は特別にAさまのために枠がご用意できました!!」とのこと。
怪しいながらもそのIPOに申し込んでみて当選したものの,やはり人気が無く株価は下落
ようやく,不人気のIPOをつかまされたことにAさんは気づきました。
という話があります。
この場合も当然自己責任です。
また,私の知り合いも担当者から訳の分からない理由で薦められた某地銀のIPOにお付き合いで渋々申し込んだところこれまた株価はズルズルと下落ということがあったそうです。
本人は大した金額では無かったからと言い訳していますが,これも自己責任です。
(どうでもいいですが,その担当者は知り合い曰くイケメンだったそうです)
もちろん,必ずしもすべての証券マンがこうというわけではありませんし,幸い私の今ところ担当者の方は珍しく凄く良い方です。
知り合いのもその前の担当者の方は良かったと言っています。
しかし,証券会社に限らず金融業界の営業マンは物凄く過酷なノルマを課されています。
仮にノルマを達成できなければボーナスは出ないでしょうし,上司からのパワハラも実際あるようです。
いいえ,私が知っている限りではノルマは実際にあると断言できます。
こうした状況では,本来顧客ファーストであっても背に腹は代えられませんから,良くない商品であっても自分の為に顧客にゴミ商品を売りつけてしまう担当者もいます。
と言うよりそうせざるを得ないのでしょう・・・。
対面証券を利用する場合はこの点に十分に留意しましょう。
当然このようなことは許させることではないと思いますし,このような営業マンの方を擁護するわけではありませんが,このような場合でも投資は自己責任です。
どんなに営業トークをされようと最終的な投資判断をした”お客様”に責任があります。
ネット証券
昔からある対面証券に対し,インターネットの普及により近年注目されているのがネット証券です。
ネット証券では口座開設から各種取引まで,ほぼすべてをネット上で一貫して完了させることができます。
そのため,基本的に店舗や営業担当者はいません。
何か疑問点などがあればコールセンターで対応してくれます。
代表的なネット証券としてSBI証券,楽天証券,マネックス証券,松井証券があります。
ネット証券のメリット・デメリットには以下のようなものが挙げられます。
メリットは
- 手数料が比較的安い(無料のところもある)
- 変な営業をされない
- ほとんどネット上で完結
デメリットは
- 相談できる担当者はいない
- 取引実績はあまり関係ない
ほとんど対面証券の裏返しかもしれませんが,ネット証券では店舗の維持費や人件費を抑えることができる為,顧客が払う手数料(コスト)も低く抑えられます。
また,ほぼ全ての取引をネット上で完結させることができ営業担当者もいませんので変な営業をかけられることもありません。
メールは来ますがしつこい営業はありません。
一方で,相談できる担当者はいませんので全て自分で調べて自分で考えることになります。
また,例外はあれどほぼすべて機械的に処理されますので担当者とのやり取りや取引実績で優遇されるということもありません。
(SBI証券ではIPOポイントなど一部取引実績も関係あるそうです)
初心者向けなのは対面証券か?ネット証券か?
いよいよ,今回の本題である初心者向けはどちらかという答えですが,私の考えとしては,シンプルにネット証券が圧倒的にオススメです。
皆さんの予想通りの答えでしょうか?それとも逆でしたか?
初心者にはヤッパリ対面証券の方が担当者がしっかりついていて安心なんじゃないの?
という声も聞こえてきそうですが,私がネット証券を選んだ理由は以下のとおりです。
私が考えるネット証券が初心者にオススメな理由
- 手数料(コスト)が安い
- 担当者がつかない
1つ目の手数料については初心者に限った話ではありません。
投資のリターンは必ずしもプラスになるとは限りませんが,手数料というのは投資の成績に関わらず取られます。
初心者の時期は投資について学ぶ時期でもあります。
それなのに毎回手数料を引かれていてはタダ資産を削り取られるだけになってしまい,せっかく張り切って用意した投資資金が底をついてしまうでしょう。
ですから初心者のうちは特にコストはできるだけ抑えるというのが大切だと考えます。
2つ目については,先程ネット証券のデメリットとしてあげたので話が違うじゃないかと怒られそうですが,これにも初心者ならではの理由がしっかりとあります。
繰り返しになりますが,初心者の時期は投資について学ぶ時期です。
それなのに,営業担当者のすすめてくる金融商品をただただ買っているだけでは何ら勉強になりません。
先程の例のように担当者が正しいとも良心的とも限りません。
一方で,ネット証券を利用すると担当者がいないのでなにもおすすめされません。
相談する相手もいません。
ゆえに,自分で本を読んで学んだりネットで情報を探したりしなければいけません。
これを繰り返していくことで,自然とそのような習慣が付き投資に対する知識や経験が蓄積されていきます。
実際に私はそのような状態でした。
つまり,ネット証券を使うこと自体のメリットではなく担当者が付いていない環境が投資に大切な情報収集の習慣を初心者につけてくれるということです。
「生殺与奪の権を他人に握らせるな」という言葉がありますが,私に言わせてみればここでは「投資判断の権を他人に握らせるな」となります。
営業マンの言ったことを吟味せず,ただ了承しお金を用意するという状態は投資判断の権を営業マンに握らせていることに他なりません。
先程登場した私の知人を含めて証券会社に損させられたという人ほど対面証券を利用しているようです。
しかし,それは紛れもなく「営業マンの言いなりになったあなたの投資判断が誤りだった」ということです。
ネット証券を利用するという事は「投資は自己責任」という大前提をしっかり認識するという点でも効果的かもしれません。
初心者向け証券会社の選び方
最後に,私が考える初心者向けの証券会社の選び方をご紹介します。
あくまで,私はこのように選んでいますというだけですので最適とは限りません。
証券口座は1つの会社でしか開けないというわけではないのでそれぞれの証券会社の特徴に合わせて使い分けることも可能です。
ここでは,初心者が最初にメインで開設する証券口座を選ぶ参考として紹介します。
初心者向け証券口座の選び方
- ネット証券から選ぶ
- コスト(手数料)を比較してできるだけ安いところから選ぶ
- 取り扱っている商品(ラインナップ)が多いところから選ぶ
- 自分にとって使いやすい・都合の良いところから選ぶ(ポイントなど)
- 人気のところから選ぶ
- 1から5を総合的に判断して最もポイントが高くなるところで開設する
1から4はおおよその優先順位ですが,面白いことに4の人気なところを見てみると,だいたい1から3でも他より秀でていることが多いです。
証券会社の手数料などもずっと一定ではありませんが現時点(2020年11月 現在)ではSBI証券,楽天証券あたりがだいたいヒットします。
さいごに
今回は,資産運用のために投資を始めようと思っている初心者を対象としているのでネット証券がオススメという結論になりました。
しかし,対面証券が悪いかといえば必ずしもそういう訳でもありません。
実際に今の私の担当者の方は良心的だと思いますし,IPOなど少し発展的な投資を行うのには対面証券の方が有利だったり楽だったりする場合もあります。
投資経験も無く成長途中の初心者が対面証券に口座を開設してもその特長を最大限に生かせるという事は考えにくいでしょう。
場合によっては知識を持っていないくせにお金だけは用意する初心者はよいカモです。
それらを勘案して初心者の方にはぜひご自分で調べるという事を重視していただきたいと思い今回はネット証券を推奨しました。
この記事が投資初心者の皆さんの参考になれば幸いです。
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それでは👋
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